定位脳手術は生きた動物の脳に操作を加えるための優れたテクニックです。脳アトラス(脳地図)を利用することで脳深部の標的への処置が可能となります。脳アトラスには、頭蓋骨の解剖学的ランドマークを基にした各領域の3次元座標値が記載されています。動物に麻酔をかけ頭部の毛を剃ったら、脳定位固定装置を呼ばれる特別な装置に保定します。この装置を利用することにより実験用ツールを目標座標に従い正確に配置することができます。定位脳手術は多用途であり、脳傷害モデルの作製や遺伝子発現を誘導することができる他、薬剤を脳に投与するために用いられます。
このビデオでは、定位脳手術の原理を解説しています。脳アトラスや固定装置の使い方、それに加えてプローブを配置する際の副尺の読み方を学ぶことができます。その後、定位脳手術に必須となる手順を解説しています。そして最後に、脳活動測定用の電気プローブの配置や脳組織の遺伝子操作など今日の研究への様々なアプリケーション例を紹介しています。
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