コポリマーは、複数のモノマー種の重合から得られる生成物です。 したがって、ポリマー鎖自体には、異なるモノマーに由来する複数の繰り返し単位が存在する可能性があります。 異なるモノマー種からポリマーを合成するプロセスは共重合と呼ばれます。 2 つのモノマーが関与する場合、そのポリマーはバイポリマーとして知られます。 3 つおよび 4 つのモノマーを含むポリマーは、それぞれターポリマーおよびクォーターポリマーと呼ばれます。 図 1 は、バイポリマー ポリ(スチレン-アクリロニトリル) (スチレン-アクリロニトリル樹脂、または SAN) を生成するスチレンとアクリロニトリルの共重合を示しています。 アクリロニトリル ブタジエン スチレン (ABS) はターポリマーの一般的な例であり、3D プリントに広く使用されています。
図1: スチレンとアクリロニトリルの共重合
コポリマーでは、複数の種類の繰り返し単位が存在するため、コポリマーの化学式は、括弧内にそれぞれの繰り返し単位に対応する重合度を入れて表されます。
ポリマー鎖内の各コモノマーの分布に応じて、コポリマーは交互、ランダム、ブロック、またはグラフトコポリマーとして分類できます。
成長するポリマー鎖の末端のモノマーが混合物中の代替モノマーと反応することを好む場合、またはその逆の場合、異なるモノマーを系統的に組み込むことで交互コポリマーが生成されます。
図2: 2 つのモノマーの重合による交互コポリマー
成長するポリマー鎖の末端にあるこれらのモノマーの 1 つがどのコモノマーに対しても優先されない場合、モノマーのランダムな取り込みが発生します。
図3: 2 つのモノマーの重合によるランダムコポリマー
ホモポリマーのブロックは、各モノマーの単独重合に適した反応条件を備えたモノマーの混合物から作ることができます。 これらのホモポリマー ブロックは、さまざまな場所で結合できます。 ホモポリマーが端で結合すると、ポリマー鎖内で異なるホモポリマーのブロックが交互になります。
図4: 2 つのモノマーの重合によるブロックコポリマー
別の可能性は、一方のモノマーのホモポリマー鎖を、他方のモノマーのホモポリマー鎖の内部原子にグラフトすることです。
図5: 2 つのモノマーの重合によるグラフトコポリマー
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