Δ-Y回路では、ソースはΔ結線され、負荷は Y 構成になっています。つまり、Δ結線されたソースの位相電圧は、Y 接続された負荷の線間電圧に等しくなります。2 つの線間電流の接続は、デルタ接続されたソースから発生します。バランスのとれたシステムでの位相差により、正の位相シーケンスを使用して、一方の線電流からもう一方の線電流を計算できます。Δ-Y システムでは、Y 接続された負荷の位相電流は、Δソースからの線電流に直接等しくなります。これは、負荷の Y 構成によってΔソースからの流れが簡素化されるためです。Y 構成での線電流と位相電流の関係から、Y 接続された負荷の位相電流は、Δ結線されたソースの線電流に等しくなります。
線電流を取得する別の方法は、Δ接続電源を同等の Y 接続電源に置き換えることです。Y 接続電源の線間電圧は、対応する位相電圧より 30 度進みます。つまり、同等の Y 接続電源の各位相電圧は、Δ接続電源の対応する線間電圧を 3 の平方根で割り、位相を -30 度シフトすることで得られます。その結果、同等の Y 接続電源の位相電圧はそれに応じて 120 度シフトします。
Δ結線をスター結線に変換することで、システムはより優れた電圧調整を実現し、中性線の使用が可能になります。この中性線によりシステムの接地が可能になり、安全性と安定性が向上します。
バランスのとれたΔ-Δ結線は、高電圧レベルを工業、商業、住宅で使用可能なレベルまで下げる必要がある長距離の送電に使用されます。
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